動画や静画、生放送など様々なコンテンツを有するniconicoをより一層活用することができるニコニコプレミアム会員ですが、実は先日、サービス開始以来初めてプレミアム会員数が減少したという発表がありました。
カドカワによると2016年12月末の時点での会員数は252万人だそうですが、9月の時点では256万人だったため、4万人減少していることになります。
いままで右肩上がりで増えていたのがすごいと捉えるか、はたまた減ってしまう理由が思い当たるから当然と捉えるかは各々異なるかと思いますが、今後のプレミアム会員の数はどうなっていくのでしょうか。
今のままでは会員数の減少は止まらないかも
そもそもなぜプレミアム会員が減少してしまったのか、それはその他の動画サービスが台頭してきたことが理由として挙げられるでしょう。
ニコニコ動画と同じくらいかそれ以上に有名なものにYouTubeがありますが、ニコニコ動画はYouTubeと比べると画質があまり良くないという欠点があります。
また、YouTubeには収益化プログラムを始めとしたクリエイターに有益なサービスが多いということもあり、niconicoよりもYouTubeのほうが良いと移行してしまう動画投稿者が増加傾向にあるようです。
更にプレミアム会員のメリットが最も多い生放送関連ですが、人気の生放送であるとプレミアム会員であっても弾かれてしまうことも増えているようですし、アニメの一挙放送などもabemaTVが行っているため独自性がなくなりつつあるといった面もあります。
生放送を配信する側になるとLINE LIVEやopenrec、Twitchなど無料で配信を楽しむことができるサービスも続々と増えているため、そちらで配信しようと考える方も少なくないようです。
このままプレミアム会員になることに旨味がないと感じる方が増えていくとすると、プレミアム会員の数が減少していくのは容易に想像できるでしょう。
画質や読み込み速度、サーバー強化が鍵?
今後、再びプレミアム会員数が増加するにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
やはり散々言われ続けている画質の向上や、動画読み込みなどが重すぎて止まってしまう、といった問題を解消することが第一かと思います。
プレミアム会員からも
「エコノミーのときと速度がそんなに変わらない」
「有料のニコニコより、無料のYouTubeの方が読み込みが早い」
「ニコニコはシークバーバグがあるのがひどい……」
といった声があがっています。
容量の大きい「動画」が中心のコンテンツのサイトなのに、そこを考慮していない運営をすれば、客足が離れるのも当然です。
サーバーを強化するなどシステム面での強化を行うなどの対策を行えば、プレミアム会員の増加にも繋がるかもしれませんね。