ニコニコプレミアム会員、解約祭りまとめ(エビフライ、けものフレンズ騒動)

2017年、ニコニコ動画は大きく2つのプレミアム会員解約騒動を引き起こしました(ここでは解約祭りと呼びます)。

1つ目は、ニコニコ公式ツイッターがプレミアムフライデーに便乗して「プレミアム会員になれエビフライぶつけんぞ」と発言して炎上した騒動。

2つ目は、けものフレンズのたつき監督が、ツイッターで「アニメから外れる事になりました」という発言をしたことが発端となった「9.25けもフレ事件」です。

ここでは、2つの解約祭りが起きた経緯を、私の考察を交えて紹介します。

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1.「プレミアム会員になれエビフライぶつけんぞ」騒動

まずは、プレミアムフライデーに便乗して、ニコニコ動画運営が問題発言をした騒動の経緯から見ていきましょう。

前提として、ニコニコ動画に対してユーザーの不満はかなり溜まっていた

もともとニコニコ動画というサイト、と言うかその運営に対してはユーザーの不満がマグマのように溜まっていました。

大型アップデートのたびに重く使いにくくなるサイト。
一方、ニコるやNicoSoundなど決して評判の悪くなかった機能の削除、など枚挙に暇がありません。

また、最近では動画・生放送ともHTML5仕様にしたところ異常に使いにくくなったという声があります。

また、「荒れるコメントや文化に嫌気がさした」と言う人も少なくありませんがこれは不満が運営に転嫁された例と言えます。

こうした不満がたまりにたまり、何かのきっかけで爆発しそうな状態になっていたのが、解約祭りの前提にあります。

中国の「ビリビリ動画」の登場がユーザーの不満煽りの追い風に

さて、そんな中、中国でビリビリ動画と言うサイトが登場しました。
>>ビリビリ動画

創設者がニコニコに憧れて作ったものなので、言うまでもなくそっくりで、当初はパクリサイトとまで言われたものです。

しかし、画質でもコメントの自由度でも本家を遥かに超え、中国の表現規制を抜きにすれば完全にニコニコの上位互換でした。

顧客が本当に求めていたものの体現と言え、それゆえにニコニコへのユーザーの不満がよりハッキリする事となりました。

溜まりに溜まった不満が「プレミアム会員になれ」発言で爆発

溜まった不満のせいか、2016年には初めてプレミアムの微減(256万→252万)が起きました。
>>「ニコニコ」プレミアム会員、初の減少 252万人に

とはいえ、まだ驚くほどの減少ではありません。
それは、コミュニティそのものとしての価値が非常に高かったからです。

しかしここで、運営がそれに胡坐をかいていないと絶対出ないような発言をツイッターでしてしまったのです。

それがこの問題発言です。

これを、ニコ動公式アカが2017年2月24日にプレミアムフライデーに掛けてつぶやきました。

この発言に対し、今まで溜まりに溜まっていたユーザーの不満が爆発、解約祭りの始まりです。

プレミアムの微減(256万→252万)が始まっていたというタイミングでの事ですから、数字はより顕著に出ました。

また、ニコニコユーザーは面白い波に乗るのが好きなので『解約祭りに乗るのが面白い』という雰囲気になったのも傷口が広がった原因です。

この発言のせい……とははっきり言えませんが、事実、2017年6月末の時点でプレミアム会員は236万人にまで減少しています。

これが1つ目のプレミアム会員の解約祭りです。

2.けものフレンズのたつき監督降板による「9.25けもフレ事件」

同年、さらに追い打ちとなる事件が発生しました。
国民的アニメにまでなった「けものフレンズ」のたつき監督降板発表、世に言う9.25けもフレ事件です。

カドカワ方面からのお達しと監督が言っており、KADOKAWAと経営統合したニコニコにも矛先が向き、第二次解約祭りとなってしまったのです。

アニメけものフレンズの監督はとても評価が高かった

けものフレンズは、アニメが文字通り10年に1度クラスの大当たりをした作品となりました。

しかし、それまでは、メディアミックス展開していたのがアニメ放映前までにアニメを残して全て終了しており、コンテンツとしては死に体状態でした。
>>アニメ版放送直前のゲーム「けものフレンズ」がサービス終了へ メディアミックス企画とは……

そのけものフレンズを救ったのがたつき監督でした。

カドカワの意向によりたつき監督が外される

さて、あまりの大ヒットに放送終了後半年経っても人気は衰えることなく、益々加速して行っているという9月25日、たつき監督自身のツイッターでとんでもないことがつぶやかれました。

次回作の監督もやると目されていたたつき監督が、ざっくりカドカワ側の意向により外されると言う内容だったのです。

これが世に言う9.25けもフレ事件です。

ファンに大いに歓迎されていた監督のやったことが誰か偉い人の怒りに触れた、でなければカドカワが利益を独り占めしようとした、と憶測が憶測を呼んで事態は混乱。

なお、なぜ外れることになったのかは、さまざまな噂が飛び交ったものの、公表されていませんでした。

そのため、「藪に隠して一番得するのは一番力のあるやつ=カドカワに違いない」というのでやっぱりヘイトはカドカワに向くことになりました。

ニコニコはKADOKAWAと経営統合している。そのためニコニコプレミアム解約への飛び火か

ニコニコはKADOKAWAと経営統合しており、その持ち株会社名はカドカワです。

そのため、当然「たつきのけもフレ」ファンたちの怒りはニコニコへも向き、プレミアム解約が加速したのです。

なお、この記事が書かれている時点では第二次解約祭りの結果の数字は出ていません。

一体どうなるのでしょうか?

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